治水記念館の奥様のお話を聞いて、無料にもかかわらずものすごく得たものを大きく感じて、満足して治水記念館を後にしました。
その日のゴールは福知山城なのですが、ルートとしては、「福知山鉄道館 ポッポランド」→「松村家住宅」→「福知山城(郷土資料館)」と福知山城に到着するまでに、あと二つのスポットがあります。
ではまた長編になりますので、お時間のある方はぜひお読みください。
福山鉄道館 ポッポランド
名前からして、あまり期待してはいけない気がしてならなかったのですが、一応その日は決まったルート通りに行くことにしていましたので、福山鉄道館ポッポランドに向かいました。
ポッポランドまでのルートです。
距離は約240mなので、あっという間に到着しました。
外観です。
おそらくは・・・探偵ナイトスクープで言うところの「パラダイス」系ではないかと推測しつつ、こちらも手動の扉をあけまして、中に入っていきます。
昔の古い案内板がたくさんありました。
マニアにはきっと喜ばれるシロモノなのだと思いますが、わたしは鉄道オタクでもないので、そんなにビックリはしませんでした。
でも古い年代物を見ると、昔を思い出したり、自分の親や祖父母の世代を想像しては、懐かしんでおりますので、これもまた見ていて愛着がわくものですね。
でた!パラダイス!
パラダイスにありがちな子供が喜ぶ動かない乗り物です。私も記念に一枚写真を撮りましたが、乗り込むときに「ミシッ」という音が聞こえ、底が抜けるかと思いました(^-^;
写真はちょっとイチビリ気味です。
昔の切符がたくさん並んでいました。
私が高校生の頃はまだJR大阪環状線には改札の駅員さんがいて、カチャカチャというあの改札専用の道具(なんていう名前やったか忘れた)で切符の端っこを切ってくれてました。高校時代はぎりぎり昭和で、高校2年の時に平成に変わりました(-_-)
小さい頃に、あの改札専用道具のおもちゃで遊んだのを覚えていますが、おもちゃの精度が低いので、切符がグニャっと曲がるだけで、きちんと改札できなかったのを覚えています。
これは、駅と駅の間で信号を送る機械らしいです。二つありますが、ひとつづつ隣り合わせの駅に設置して、
右の「送信」というボタンを押すと、もう一つの機械のベルが「チン!」と鳴るのです。
写真中央下の真ん丸のものはレバーでこのレバーを手前に引くと、でっかい和同開珎みたいなものをセットすることができるのです。(口で説明するのはちょっと難しい)要するにその和同開珎みたいなものがいくつか種類があるらしく、その種類によって信号が変わる?のだと思います。
これを説明してくれたのはおじいちゃんでした。
先ほどの治水記念館と同じように、話を聞けば聞くほどそのおじいちゃんを好きになってしまう人柄の方でした。
おじいちゃんの話は、Nゲージという電車の模型を走らせることから始まったのですが、私がいろいろと質問をしているうちにわかったのは、そのおじいちゃんは、むかしSL機関車の運転手だったそうなのです。
これです。SL機関車。(これはポッポランド二番館にある)
SL機関車の運転手になるまでのいろいろな苦労話などを聞かせていただき、SL機関車が本当に大好きなのだと思います。ポッポランドで働いているのも、好きだからなのかもしれません。
ここも治水記念館と同様、無料でした。
電気が消えていたり、設備が古くなっていたり、メンテナンスが行き届いていないところもありましたが、おじいちゃんの話を聞いただけで、ぼくら二人はとても満足して、ポッポランドを後にしました。
SL機関車の運転席にも入れます。
これはただ置いてあるだけのようですが、この機関車が実際に線路を走っていたことを想像すると感慨深いものがあります。
SL機関車の実物を見て、次の「松村家住宅」へ向かうことにしました。
松村家住宅は家なのか
松村家住宅というくらいだから、きっと古い家を見れるのだろうと思いつつ足を進めていきました。
次のスポット「松村家住宅」までは約550m。
マップをよく見ていただくと、行き先が足立音衛門となっています。
Googleマップで「松村家住宅」と何度検索しても、「足立音衛門」が出てくるのです。仕方なく、そのままその場所へ向かうことにしました。
これが「松村家住宅」と検索したときに出てきた「足立音衛門住宅?」です。のれんは風でひっくり返っています。なんのこっちゃよくわからず、とにかくこちらの中に入ってみることにしました。
すると・・・
なんとそこはスイーツ屋さんだったのです。
「おお!お土産店までルートに入れるとは、なんと粋なハカライ!」
とちょっと感心したのですが、実はそういうわけではなかったようです(後ほどご説明します)。
こんなスペースもあり(中には入れない)、風情のあるお店でした。
留守番してくれていた子供たちにお土産を買うのにちょうどよかったと思って、嫁と二人で売っているものをあれこれとみていたのですが、どれもこれも高級スイーツ!(^^;
子供たちのお土産にしては、ちょっと価値がわからないようなものでしたので、お土産は帰りに道の駅によって買って帰ることにしました。
しかし、時計を見るともう1時半くらいでしたので、二人ともおなかが減っていて、見てるだけでパブロフのようによだれが出そうな状態でしたから、とりあえずシュークリームを食べることにしました。シュークリームは一つ330円。ちょうどまっすぐに切れ目が入っていて二つに割れそうでしたので、半分ずつ食べることにしました。
半分に割ると、栗がまるまるいっこ入っています。
クリームは白と栗色の二種類入っていまして、この栗クリームがもうむちゃくちゃうまいったらありゃしません。クリいっこも甘くて栗クリームがからんで、お店の厨房に置いてあったボウルいっぱいの栗クリームをカレー用のスプーンでモリモリ食べたい!って思いました。栗クリームまた食べたい!
飲み物はスタートしてから何も口にしてなかったので、お店の横の休憩所に合った自販機でホットゆずハチミツを買いました。
栗クリーム入りシュークリームを食べて癒された後は、この足立音衛門をもう少し探検してみようということになりまして、敷地内の階段を上がっていきましたら、ありました!
これがどうやら「松村家住宅」らしいです!
中は見れないのですが、外観は洋風の古い感じです。
この入り口付近が、従業員の方の自転車置場になっているのでしょうか、また中は物置になっているのでしょうか、ちょっともったいない感じもしますが、とにかくシュークリームがおいしかったので、松村家か足立家かわかりませんが、我々は満足しました。
福知山城へ向かう
この時点でかなりおなかがすいていたので、福知山城へ入る前にどこかでお昼ご飯を食べることにしました。
上記のルートでとりあえず福知山城に向かい、食べるところを探します。
全然関係ないですが、そのルートで見つけたものを不動産屋的に写真に納めました。
京都府の境界標
ガス管が埋設されているしるし
私の営業エリア西宮市では、ガスは100円くらいの丸いやつか、緑のペイントで書いてあることが多いですが、福知山ではこんな大きな鉄製の「ガス!」でした(^_^)
話を元に戻しまして、お昼ご飯を食べるところを探すのですが、途中立ち寄った治水記念館の奥様にこの辺のおいしいところはないか尋ねていたのです。すると奥様は、福知山城の横に
「○○○○(この時点ではもう名前を忘れていた)っていうところに、4つか5つくらい食べるところがあるよ」
と教えてくれていたので、そこを探しに向かいました。
福知山城が目前にあるのですが、入り口がわからず、結局お城の周りを一周してしまいました。
するとこんな面白い形の橋を発見しました。
「渡ってみよう」
ということで福知山城と反対の方向にわたると、なにやらちょっとした広場みたいなのが見えてきました。
ゆらのガーデン・・・あ、たしか奥様がおっしゃってたのはこれかも!
ということで、なんとか発見できたのであります。
でもよくみるといくつかはすでに閉店してしまっている様子。
こんな感じのいい感じのところなのですが、きっとお家賃が高いのでしょうね。
そして結局決めたお店は、
「焼肉ゆらの」さんでした。
二人とも同じこれ、焼肉重ランチを頼みました。(ほかのメニューは割愛)
お重の箱に入っているだけで、ちょっと高級な感じがします。
私は同じメニューのご飯大盛りを注文しましたら、運ばれてきたのは、
お重ではありませんでした。
大盛りは無料でしたが、なんとなく見た目はお重のほうが量が多く見えます。
お値段の割に量も多く、なかなかおいしかったです。サラダやキムチ・ナムル、お味噌汁もついていました。
満を持して福知山城へ!
あらためてこの丸い橋を渡り、
これが福知山城の入り口でした。
なんか見えてきました。
足元も整備され、石垣もきれい・・・(^_^;)
途中の景色
登り切ったところに広場
説明書き
天守が見えます。
石垣をよく見るとなんかガラのある石がいっこ混ざってるように見えます。
よく崩れずに組み立てたものですね!
天守閣に上がれると思いましたら、なぜか下りの階段が。
なぜか下っていきます。
何か広場に出ましたが、奥は続いているのだろうか・・・
歩いていくと続いていました。
階段を上りますが、手すりがある(-_-;)
これが天守に向かう入り口でした。
とても立派に見えます。
明智光秀を祀ってある神社がありました。
今までは全部無料ばかりでしたが、福知山城は320円の入館料が必要です。(入館料・・・)
知らずに何枚か撮影してしまいました。
途中トイレに行きたくなったので、トイレがきれいかどうか確かめに行きますと、
いやー!トイレはきれいっす!
っていうか、福知山城はお城というよりも博物館なのですね。
お城を期待して行ってはいけません。
でもお城の中にはとても興味深いものがたくさんあります。縄文時代の土器から始まり、明智光秀にゆかりのある品物、江戸時代の絵本などなど、お城ではなく博物館として見にくのならば、十分価値ありだと思います。
私たちはお城を期待してしまっていたので、若干残念な気持ちにはなりましたのですが、中に置いてあるものはものすごく貴重なものばかりだと思います。
(なるべく説明は省いておきます。ネタバレしてしまいますので。)
駅に到着、帰路へ。
半日くらいではありますが、福知山という街を満喫し、福知山市を好きになり、帰ることにしました。
帰りにお土産を買うために立ち寄ったのは、
道の駅 丹波おばあちゃんの里です。
写真では明るいですが、あたりはすでに薄暗くなっていました。
最近値上がり気味の野菜を「道の駅で安く仕入れよう!」という思いもあり立ち寄ったのですが、閉店1時間前くらいだったので、野菜はもうほとんどありませんでした。
そこで、すぐにネットで検索!見つけました!いやーネットってホント便利。
「やながわ」さんというスイーツ屋さんです。
一番人気のはやっぱり売り切れていましたので、こちらの丹波ロールを子供たちのお土産に買いました。
そして表に出ると、お店に入る前から気になっていたのですが、お店の向かいに、なにやらライトアップしている場所があるのです。
二人とも気になるので、最後のスポットとして立ち寄ることにしました。
後で地図で確認しましたら「桂谷寺」というお寺でした。
お寺で夜はライトアップ・・・ちょっと怖い気もしますが、思い切って入っていきます。
なんとライトアップは紅葉でした!
遠足の最後に、秋の紅葉を見れて、一日遊びつくして大満足で家に帰りました。
帰りは中国道でやや渋滞があったものの、1時間半程度で自宅まで帰ることができて、家に帰ってからは子供たちに遠足の報告をして、わたしはビールを一本飲むと、もう21時くらいにはリビングで爆睡してしまいました。
iPhoneの万歩計を確認すると、13,396歩。ちょうどいいくらいですね。
「京都カルチャー観光1000」のモデルルートは想像してたよりも満足のいくルートでした。
また来年、もしくは来春に遠足に行ければと思います。
長々としたレポートでしたが、最後までご覧頂いてありがとうございました。
きくまる不動産を今後ともよろしくお願いいたします。
最後に(余談)
城下町と聞くと、野比のび太のお母さん(野比玉子)が漫画の中で、
「わたしの城下町~♫」
と歌っていたような気がするので、福知山城を目指す道中で、
「わたしのじょうかまち~♫」
と私も適当なメロディーで歌っていました。
とても気になるので、「のび太 お母さん わたしの城下町」でネットで調べましたら、出てきました!
どうやら小柳ルミ子の「わたしの城下町」でした!
またお城見学行くときには、口ずさむことでしょう。
コメント